若竹塾10期生 第5講 【先人から学ぶ】

誰かを想い捧げた尊い命はあまりにも美しかった。

靖国神社に続き今回若竹塾で初めて訪れる場となった鹿児島県知覧。

この町は戦争末期、旧陸軍航空隊の特攻基地が置かれた地である。この場所から未来ある青年たちが何万人も飛び立っていった。

73年前終わりを告げた日本の戦争の歴史は、私たちが知るよりも遥かに想像を絶するものだった。

知覧の地を訪れて数々の貴重な資料を目の当たりにし、本当にそんなことが起きていたのかと目を覆いたくなるような事実ばかりで、いかに学校教育が表向きだけの内容だったのか、そこで初めて知る事となった。

特攻で向かって行った人たちの生涯最後のメッセージから感じた事は、残していく家族、仲間を想う深い深い愛情だった。

そして、数多くの著名人を輩出した長州の地“萩”ではなぜ日本の運命すら変える程の行動を起こせる人材が多く存在したのか。それは一貫して同じ志のもと、徹底した教育があったからだった。他人を思いやる気持ちや常識、知識を身につけ広く伝えていく事こそリーダーのあるべき姿なのだと、過去を辿り歴史の触れることで現地にて学ぶことが出来た。